井戸用ポンプと水位の関係
井戸には浅井戸や深井戸があり、それぞれ専用の電動ポンプも売っています。浅い深いというと深さの問題のように捉えがちですがが、100m掘り下げている浅井戸や、50mの深井戸もあり、深さだけでは判断できないこともあります。では、どんなことが基準になるのか?我が家の井戸にはどの電動ポンプが適しているのか気になりますね。そこで、ここでは、電動ポンプを選ぶ基準や、注意するポイントなどについてみていきたいと思います。
- 目次
- 1. 井戸の水位によって使用するポンプは変わる
- 2. 季節によって水位が変わることがある!
- 3. 湧出量?水位降下量?
井戸の水位によって使用するポンプは変わる
前述の通り名前とは違って、浅い井戸だから浅井戸、深い井戸だから深井戸、というわけではありません。また、井戸と電動ポンプの関係も水量・水位によるもので、名前通りのポンプを付ければいいということではないのです。
浅井戸ポンプの原理は、ストローと同じです。モーター部分が人の口・パイプがストローとすると、近くのテーブルに置いたコップからは楽に飲めるけれど(水位が適している)、椅子の上に立ってテーブルの上にあるジュースを吸い上げるのは大変でしょう(水位が低い)。
大切なのは、井戸の深さではなく、水位であるということが分かりますね。浅井戸ポンプの水位は7メートルが限界といわれています。それ以上深い場合は浅井戸水中ポンプか深井戸ポンプを使用するといいでしょう。深井戸ポンプは浅井戸ポンプに比べて価格が高価な傾向があります。しかし、せっかく井戸を掘削したのに組み上げられないのでは困りますので、現場の井戸に適したポンプについて専門の業者に相談することをおすすめします。
季節によって水位が変わることがある!
浅井戸の水源となる帯水層は不透水層という地層の上にあり、周辺の環境や天気・季節によって水位が変化しやすい特徴があります。梅雨や冬場の降雪があると水量が高い、逆に夏などは雨が振りにくいため水位が低くなるという仕組みです。ポンプを検討する次点でこれも計算に入れておく必要があるでしょう。必ず、掘った後に最下水位を計測しておくことをおすすめします。知らずにいると季節によってくみ上げられないこともあるので気をつけましょう。
湧出量?水位降下量?
揚水水位-自然水位=水位降下量、揚水量÷水位降下量=比湧出量。突然何のことかと思われるかもしれませんが、井戸の健康状態を知っておくのに必要な計算式です。井戸は掘削したらそこで終わりではなく、そこから井戸との生活が始まります。そこで、井戸の健康状態や電動ポンプの状態など最低限のことは知っておく必要があるでしょう。なんだか結婚と同じようですね。もし、井戸ポンプや井戸のメンテナンスについて相談したい、井戸を検討しているといった場合はご相談ください!幸せな井戸との生活を井戸生活がバックアップいたします!
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