小・中・高等学校での井戸活用法

2018年11月26日(月)10:05 AM

世界の国々に比べて水が豊富な日本では、そのありがたみを感じる機会というのは少ないものです。
生まれてからこれまで、水がでるのは当たり前という子どもたちは特に、この傾向が強いように感じられます。
ですが、震災などの自然災害で水道が機能しなくなり断水が続くというケースも他人事ではありません。
また、留学やホームステイ先で水の使いすぎからトラブルが発生する事例もみられるなど、教育は急務です。
東日本大震災以降、井戸が再注目されていますが、この流れを教育現場で活かしていく取り組みもみられます。
ここではその取り組みについてお伝えしていきます。

小・中・高等学校で井戸を設置するケースが増えている

学校は教育機関ですが、地域で災害が起きた際の避難場所になっていることがほとんどです。
震災や台風などの自然災害の際は多くの人が避難しますが、それに対応する水の備蓄は難しく井戸を設置するケースも増えています。
災害時に川や湖に近ければ災害時も確保も容易ですが、確保時の安全問題や衛生面は疑問が残ってしまいます。
その点、井戸は安全に汲むことができ、地下水となる過程である程度ろ過されており、十分に活用することができ子どもたちも安心です。
兵庫県の伊丹市では2017年の時点で市立小学校17校すべてが災害用の井戸を完備。東北では地元のお父さん方が協力し、子どもたちとともに井戸を掘った事例もみられます。
平常時は花壇の水やりやビオトープの設置、地域の防災訓練にも活用されており、子どもたちにも身近な存在となっているようです。

井戸で国際貢献

また、学校に井戸を掘るだけでなく、水が不足している地域へ井戸を届ける活動を行う高校生もみられます。
広島のある県立高校ではリベリアで井戸を掘るために生徒たちが不要になった古本やDVDを集め、売却資金を寄付する取り組みが行われました。
リベリアは西アフリカの一国ですが、紛争が長く続き水道などのインフラが壊滅したことを授業で知ったことが行動のキッカケとなりました。
また、兵庫県三田市のすべての中学校ではアルミ缶を集め、東大谷高校では文化祭の収益金を、それぞれネパールの井戸設置に寄付しています。
国際化が進んでいる現代、自国がスタンダードではなく他国の日常を知ることができるというのも大切なこと。
水汲みのために学校に行けない子どもたちの日常を通して、リアルに水の大切さを知ることができたことでしょう。
また、一人ひとりの力は小さなものですが、力を合わせることで大きな結果を残せるということを身をもって体験する良い時間になったと考えられます。

水の大切さを知る

人間は、水なしで生活をすることは不可能ですが、豊富にあるとそのありがたみを忘れてしまいがちです。留学やホームステイで海外に滞在する子供たちも増えていますが、渡航先も水が豊富とは限りません。
アメリカやオーストラリアなど先進国でも一部の地域や季節によっては洗顔や歯磨きなど朝の支度を洗面器の水1杯だけで済ませなければならず、シャワーは10分までと制限があるなんてことも稀ではありません。
井戸の寄贈や国際交流を通じて子どもたちは、水は大切な資源と考える国や地域があり、自身も他人事でないことを無理なく知ることができたのではないでしょうか?
子どもたちや地域の安全を守り、教育の機会ともなる井戸がこれからも学校で増えていくことは自然な流れといえるでしょう。



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