高台で井戸掘りは可能？メリットと注意点 | 井戸生活

全ての高台で井戸掘りができない訳ではありません。
高い山の中腹でも条件が揃えば井戸を活用することができるように、高台でも井戸を活用している方は大勢いらっしゃいます。
しかし、地下水のある層は、高台ほど深く海側ほど浅いという傾向があるため深く掘り進めなければならないことが多いですね。
また、地下水は高台から海側に向かってどんどん流れていくため、不帯水層の上に溜まっている地下水は少ない傾向にあります。
溜まっている水が少ないため高台の井戸では、水位が低く水量も少ないことも予想されます。

井戸にはたくさんのメリットがあることは既にお伝えしていますが、高台の井戸ならではのメリットもあります。
東北大震災の時、高台に避難して難を逃れた方がたくさんいたことは未だ記憶に新しく、海に近い地域ほど高台に避難する傾向にあります。
もし、高台に井戸があれば緊急時などに使用できますね。
災害時には水道も被災し復旧までに多くの時間を要します。
しかも、水は不足しているのに、後始末や避難者の生活用水など、いつもよりも使用料が増えるのです。
阪神大震災では、トイレに行く回数を減らそうと水分を取らなかった方に血栓ができて亡くなったケースもあります。
水道が使えない場合も、井戸があれば水を使うことができるため、災害用の井戸を確保している自治体も珍しくありません。
補助金がでる場合もありますので、検討してみるのもいいでしょう。

災害などで水が出なくなったらどうするのか考えたことはありますか？個人で備蓄している方もいらっしゃいますが、せいぜい数リットルでしょう。
これでは全く足りません。
高台にあるマンションにもたくさんの方がお住いですが、悩みはより深刻です。
人数が多い、備蓄は管理が大変、そこでマンションによっては、管理組合から費用を出して井戸を掘るケースもあるんですよ。
日頃は清掃や管理に利用し、時には憩いの場として提供しますが、イザという時には住民の生活を支える強い味方となるでしょう。

高台といっても、窪地や扇状地の端などに比べたら出やすい傾向にあるので、まずは調査することから始めましょう。
楽観的に何も調べずに掘削し始めるのは賢明ではありません。
また、出たとしても深く掘り進まねばならず、日数がかかることがあるので確認が必要です。

水量・水位も気になりますが、水が出るのであれば水位が低くても電動ポンプなどで対応可能です。
気になる場合は、調査だけでもしてみてはいかがでしょうか？でればラッキー！水道代の節約や、もしもの時の備えができるのです！井戸生活では、防災用井戸なども承りますので、補助金の有無や申請方法についてもお気軽にお問い合わせください。