人力井戸掘りに使われる堀鉄管とは
井戸掘りは地下水がある地層まで穴を掘ることで、地下水を井戸水として使える環境を整えます。機械化が進んだ現代では井戸掘りも機械が基本です。そのため100mもの深い井戸や、硬い岩盤があっても、短期間で井戸を掘ることができます。
しかし、古くから世界各国で、人類は道具を作って井戸を掘り生活してきました。現代においても、ホームセンターで購入できる材料を駆使して、自力で井戸を掘る方もいらっしゃいます。人力井戸掘りに使われる道具を「堀鉄管」といいますが、どのようなものなのでしょうか?ここでは「堀鉄管」とは?や、作り方、メリット・デメリットについてお話していきます。
- 目次
- 1. 堀鉄管とは?
- 2. 堀鉄管を自作するのはかなり大変
- 3. 堀鉄管であきらめる方も
- 4. やはり井戸の掘削はプロにお任せください。
堀鉄管とは?
経の大きな井戸、深井戸ではなく、打ち抜き井戸を掘る際に使う道具です。井戸掘りを記録したホームページで見かけるのは、塩ビパイプを材料にしているのが多いですね。しかし、塩ビパイプでは掘り進めない地層では鉄管を利用する方もみられ、これを「堀鉄管」といいます。塩ビパイプは安価で加工が容易ですが、堀鉄管は鉄なだけに加工が難しく、価格も塩ビパイプよりも高価になります。
堀鉄管を自作するのはかなり大変
井戸を掘るためには現場にもよりますが、幾つもの性質の異なる地層を掘り進めなければなりません。地層ごとに堀鉄管にも工夫が必要となるため、一つ作れば終わりというわけではなく、加工だけでかなりの時間を必要とすることも考えられます。
また、鉄管が5mm程度までの厚さなら穴を開けるために、ドリルや金属用のビットで対応します。ここでの注意点は軍手をしないこと!以外に思われるかもしれませんが、ドリルに軍手が巻き込まれて怪我をするトラブルが後を絶ちません。切断には金属用の糸鋸などで対応します。
また、接着に関して溶接はかなりの技術を要するため接着剤を使用しますが、強い衝撃が掛かるため途中で壊れてしまうこともしばしばです。いずれにしても、プロ並みの工具がない場合は、時間や労力がかなり必要となることを覚悟しましょう。
堀鉄管であきらめる方も
実際に作れてみても、土にあったものが作れなく、あきらめる方が多くいることも忘れてはいけません。せっかく苦労して作った堀鉄管が脆くも地層に敗れ去る姿はなんともいえない疲労感を産みだします。また、自作の井戸はどこまで掘れば水がでるのかわからないため、途方もない作業をしているような気持ちになり、諦めにつながるとおっしゃる方もいらっしゃいます。
やはり井戸の掘削はプロにお任せください。
趣味での井戸掘りではなく、井戸を必要としている場合プロに任せるのが最短・最安のルートです。鉄管や塩ビパイプの一つ一つはたいしたことのない金額でも、チリも積もれば馬鹿にならない金額になります。失敗してからプロに依頼するのでは、コスト面でも時間面でも大変もったいない結果になるでしょう。井戸生活ではプロの技術と用具を揃えており、みなさんの依頼をお待ちしております。本気で井戸を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください!
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