聞いたことありますか?井戸掘りの迷信の真意
世の中には迷信というものが存在します。科学的根拠がない言い伝えのことですが、井戸掘りにも、ちょっとした迷信が存在します。信じる、信じないは人それぞれの考え方次第のところがありますが、お祓いをしないと祟りがある、などという話を聞くと、誰でも不安になるものです。そこで、今回は、そんな井戸にまつわる迷信の真意を探ってみようと思います。
- 目次
- 1. 井戸掘りの迷信
- 2. 科学的な見方をすると…
- 3. 歴史や文化的、宗教的に見ると…
- 4. なぜ「祟りが起こる」という迷信が生まれたのか
- 5. 深く掘れば良い!というのも迷信なので要注意
- 6. 困ったら井戸生活へ
井戸掘りの迷信
井戸掘りは、土用の期間には行ってはいけない、という迷信があります。土の中に土公神(土の神様)がいるので、土用の期間中は土いじりや穴掘りなどをしてはいけない、と言い伝えられているのです。土用というと夏土用や土用丑の日を浮かべる人も多いかと思いますが、土用は各季節にあり、この迷信は季節の変わり目や熱い夏の土いじりが身体によくないという考えから生まれたようです。
また、よく言われる迷信は、「お祓いなしで井戸を埋めると祟りがある」ということ。そのため、古井戸を撤去するときや井戸を埋める時にはお祓いをしたほうがよいといわれていますが、根拠がないのだから気にしなければよい、という考えがある一方、いい伝え通りにお祓いをするべき、という考え方の人もいます。
その他、「深く掘れば掘るほどよい」という迷信もあり、これを信じて施工すると費用が多くかかってしまうという事態に発展します。このように、井戸掘りの迷信において「信じる」「信じない」のどちらを選択するかで、影響を及ぼすことがあるのです。
そこで、さまざまな角度から迷信について考えてみましょう。
科学的な見方をすると…
もともと迷信の定義は、「合理的な根拠を欠いたもの(信仰)」であり、科学的に証明できないもののことを言います。つまり、正信に対する語であり、宗教的な考え方や風習的な見方が色濃くなっているもの、昔の人のいわゆる『こじづけ』のようなものといえるでしょう。
歴史や文化的、宗教的に見ると…
信仰の中には、正信と迷信といわれるものがありますが、宗教的に見るとその区別は容易ではなく、科学的に証明できない「迷信」といわれるものにも何らかの根拠があると考えられています。
井戸にまつわる迷信は、「水神さまに対し、水という貴重な存在に対して感謝する」という考えに基づくもので、井戸を掘る際には、水神様によい水を得られるように祈って掘り、埋めるときにはその報告をする…。このしきたりを破り水神さまにお祈りをせずに埋めると、その怒りを買うといわれてきたのです。
なぜ「祟りが起こる」という迷信が生まれたのか
「お祓いなしで井戸を埋めると祟りがある」という迷信は、もともとある考えをもとに生まれました。
井戸というものは、地中でつながっており、川のように水の出入りがあります。この出入り口の一部をふさいでしまうと、上流にある井戸からは水があふれ、下流にある井戸の水が枯れてしまいます。そのため、「井戸を埋めるときは、周囲の井戸を確認する」という風習が、「神主に確認して祈祷をする」というものに変わったようです。
また、古井戸を埋めた跡地に家を建てると水が滲みでてしまったり、設置したまま放置され不衛生な状態となった井戸が伝染病の原因になったりしたこともあり、これらの悪影響を防ぐために、迷信が伝えられたといわれています。このように、迷信には、さまざまな意味があることは確かなようです。
深く掘れば良い!というのも迷信なので要注意
「深く掘れば掘るほどよい」という言い伝えは迷信であり、10mも掘れば水が出ることも多いものです。どのくらい掘ればよいのか、これはしっかり地質調査をすればわかること。前もってきちんとした業者に頼み、事前調査を行ったうえで井戸掘りを開始しましょう。
困ったら井戸生活へ
もう使わなくなった古井戸をそのままにしておくことは、とても危険なこと。中に誤って落ちてしまうなどの危険性を失くすためにも、放置しないことが大切です。また、迷信といえどもお祓いをせずに埋めてしまうのではなく、きちんとお祓いを行ったほうが気持ちよく作業を進めることができるのではないでしょうか。
掘削だけでなく井戸を埋める際も、井戸生活にご相談ください。古井戸撤去はもちろん、お祓いなどの井戸掘り前に行うべきことのご相談も可能。きちんとお祓いを行い、周囲に悪い影響を与えないよう、正しい埋め方で対応いたします。お気軽にご連絡ください。
あなたにおすすめの関連記事
サービス案内
井戸掘りの問題を工程順に一度整理しましょう | 井戸掘りで酸欠の可能性!気をつける事