実際どんな感じで進むの?井戸掘りの工事工程を紹介します!
井戸堀りの場所や具体的な設計が完成したら、掘削工事開始となりますので、基本的な井戸掘りの手順についてご紹介します。工事工程のイメージを掴み、参考にしていただければと思います。
- 目次
- 1. 現地調査~井戸掘削準備
- 1.1 現地調査
- 1.2 井戸掘削の搬入
- 1.3 井戸掘削準備
- 2. 井戸掘削開始~川砂利を挿入
- 2.1 井戸掘削開始
- 2.2 水が出たかどうか確認
- 2.3 ケーシングを埋没
- 2.4 川砂利の挿入
- 3. 井戸洗浄~完成
- 3.1 井戸洗浄
- 3.2 運転水位確認
- 3.3 電動ポンプ・手動ポンプ設置工事
- 3.4 完成
- 4. 工事作業にご質問がある場合は、井戸生活へ
現地調査~井戸掘削準備
現地調査
まずは、実際に井戸掘削工事が可能かどうかを判断します。土地が狭い場合、掘削機が搬入できなかったり、作業するのに必要なスペースが確保できなかったりするケースがあるからです。このようなことのないよう、事前にしっかりと場所を確認し、工事に備えます。
また、もう一点大事なことは、「掘ることができるかどうか」です。周辺の情報から事前にある程度の情報を入手することは可能ですが、まれに地盤が硬く掘れないケースがありますので、事前に確認し工法を決定する必要があります。
問題がなければ、安全保護のための対策、機材を配置する位置などの確認も行います。
井戸掘削の搬入
家庭用井戸などで使用する分解可能な井戸掘削機の場合、2トン車で搬入し現場で組み立てますが、業務用井戸の場合は4トンユニック車で運びます。
井戸掘削準備
掘削機で掘る準備(周辺機材の仮設など)を行いますが、掘る際に障害となるものがある場合は、それを取り除きます。
コンクリートがある場合、それを削ったり壊したりするためのハツリ作業を行い、産業廃棄物、建設廃材などのガラがある場合は、それらの撤去作業を行います(どちらも必要は別途費用)。なお、ガラが多かったり・産廃が混ざっていたりする場合は、二重掘りとなります(こちらも別費用)。
井戸掘削開始~川砂利を挿入
井戸掘削開始
井戸を掘る方法には、パーカッション工法、ロータリー工法、エアーハンマー工法の3種類があり、井戸掘りの規模や地質、スペースなどによりベストな方法を選択することになります。
一般家庭の井戸の場合、掘削径150mmで20mまで掘ることができるロータリー工法により行います。電動モーターを使用しますので、静かな音で工事を進めることができるのが特徴です。非常に幅広い地層に対応することが可能です。業務用井戸の場合は、掘削径210mmのパーカッション工法にて行います。
掘削機の種類
- 業務用小型掘削機 ⇒
- 掘削径180mm、低騒音、玉砂利の掘削が苦手
- 業務用中型掘削機 ⇒
- 掘削径180mm~210mm、100m以上の掘削、
低騒音 - 業務用大型掘削機 ⇒
- 掘削径20cm~32cmなど、地質を選ばず
100m以上の水脈まで掘削
水が出たかどうか確認
井戸水が確認できれば、掘削工事は終了となります。
ケーシングを埋没
掘り進めた井戸の穴を保護したり貯水したりするためには、100mmの塩ビ管を入れる必要があります。細かい砂が入らないように、塩ビ管にスリットや孔(20mm)を開け、メッシュを巻きつけたストレーナー(砂取り器)を底まで差し込み設置します。
川砂利の挿入
水をろ過し、スリットや孔からきれいな水を取り入れるために、井戸穴とケーシングの間に川砂利を入れます。また、川砂利は地層の崩壊を防ぐ役割も果たします。
井戸洗浄~完成
井戸洗浄
ポンプ洗浄、コンプレッサー洗浄により、中の泥水を吸い上げ底に溜まった土砂、使用した薬剤を取り除ききれいにします。
運転水位確認
水の量、水位を確認します。
電動ポンプ・手動ポンプ設置工事
お客様の希望される電動ポンプをブロックに設置し水栓を取り付けます。このとき、井戸の水量や水位に合ったポンプを設置することがポイントです。
★深井戸⇒深井戸用水中ポンプ
手動ポンプを取り付ける場合は、コンクリート製の高台に設置しノズルを取り付けます。
完成
取り付け直後は、水に濁りがありますので、しばらくの間、水を出したままの状態にします。
工事作業にご質問がある場合は、井戸生活へ
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