井戸水の意外な活用法その2 空調より井戸水熱源活用ヒートポンプ編

2015年10月19日(月)10:46 AM

yukadanbouうだるように暑い夏や粉雪が舞う寒い冬には、家の中を快適に保つためにたくさんの電気代がかかり、家計を圧迫します。
なるべくなら、使用を控えたいところですが、体調を崩す原因にもなるためおすすめはできません。
世間には省エネグッズなど様々な対策がありますが、今回ご紹介したいのは井戸水熱源活用ヒートポンプです。
熱源に一年中温度の安定している井戸水を使用することで電気代を抑えながら、快適な空間を維持することが可能です。
井戸水熱源活用ヒートポンプとは、どのようなものでしょうか?
得られるメリットや、仕組みについて詳しくみていきましょう。

井戸水熱源活用ヒートポンプとは?

ThumbnailImage井戸水熱源活用ヒートポンプはその名の通り、井戸水を熱源として活用しているヒートポンプを指します。
ヒートポンプとは、少ないエネルギーを集めて大きなエネルギーにする仕組みです。
有名な「エコキュート」はヒートポンプの一つであり、空気を熱源にしてお湯を沸かしていますが、井戸水熱源活用ヒートポンプでは井戸水の熱を集めて圧縮し、温風や冷風を作り出しています。

井戸水熱源活用ヒートポンプのメリット

illust3470メリットは、夏も冬も一定の温度の井戸水を使用することで効率的で安定的な冷暖房の運転が容易になり、燃費を抑えながら快適な暮らしをおくれます。
また、通常のエアコンでは室外機から冷房排熱を排出しないため環境にも優しい暮らしを実現できるでしょう。
住居以外でも、園芸用のハウスなどでも利用でき、暖房費に悩まされがちな温室も費用を気にすることなく栽培に集中することが可能です。
DIYが得意な方であれば、ホームセンターに売っている材料だけで自宅のエアコンを井戸水熱源活用ヒートポンプに改造することが可能で、上手く行けば冷暖房費を7割もカットすることができます。

向いている人とは?

illust3504商業施設や教育機関、工場のような大きな施設では大勢の人間が集まるため、一定に保つには空調にかなりのコストをかける必要があります。
そういった場面でも井戸水熱源活用ヒートポンプの威力を遺憾なく発揮することができ、環境に優しくコストが削減できるとして普及が進んでいます。
また、一般の住宅用の井戸水熱源活用ヒートポンプもあり、浅井戸がすでにあるお宅であれば井戸掘りの費用も抑えられるため利用を検討するのもいいのではないでしょうか?
しかし、井戸水の調査をしっかり行ってから取り組まないと水量が十分ではない場合や枯渇した際に井戸の掘りなおしや、利用の中止といった結果になりかねませんので注意も必要です。



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