井戸水の意外な活用法その1 空調より井戸水クーラー編
井戸水は生活用水から、農業・工業用水と幅広い使い道があります。そのほかには、昔は食べ物を冷やしたり、打ち水をして涼を取るといった用途もありました。
水温が一年中一定で夏でも水が冷たいことを利用した生活の知恵ですが、現代では「井戸水クーラー」に井戸水を利用している方もいらっしゃいます。
一定に保たれている井戸水の温度を利用した仕組みですが、どのようなものなのでしょうか?
今回は「井戸水クーラー」の仕組みや使い方、メリットなどをみていきたいと思います。
- 目次
- 1. 井戸水クーラーとは?
- 2. 井戸水クーラーの仕組み
- 3. 井戸水クーラーのメリット
井戸水クーラーとは?
井戸水クーラーは昭和30年台にSHARPから発売され、当時の価格は3万6,500円と高価だったにも関わらず生産が追いつかないほどの大ヒットした商品です。
ですが、最近では生産を中止している会社がほとんどで見かけることもまれです。
業務用の製品や、クーリングタワーのようなビルの空調をすべて引き受けるような規模の大きい製品はありますが、家庭用に使用することはできません。
そこで現代でも井戸水クーラーを使用したい場合には、DIYで制作する方法や、冷風扇を利用するなど工夫が必要です。
井戸水クーラーの仕組み
DIYで井戸水クーラーを自作するには、車のラジエーターの構造を参考にし、クーラント液の代わりに井戸水を使用するといったものがいいでしょう。
必要な部品はエアコンの室内機と配線、ホース、井戸水といった簡単なもので数千円から数万円で制作することが可能です。
注意点は水質汚染などにつながり違法なため、使用した井戸水を再び井戸に戻さないことです。
性能的には一般的なクーラーの半分ほどですが、エアコンの風が苦手な方でも使用できる優しいタイプの空調で、扇風機とセットで使用することをおすすめします。
また、猛暑日など気温の高い日は井戸水クーラーだけでなくクーラーなどと一緒に使用すると温度管理が容易です。
井戸水クーラーのメリット
井戸水クーラーのメリットは電気代が抑えられる点や、井戸水の有効活用ができる点です。エアコンと違い空気が乾燥し過ぎないため、器官の弱い方の使用や、植物や動物の育成スペースにもおすすめです。
また、室外機を設置する必要がないため、室外機を置けない環境にも使用可能なのは嬉しいメリットといえます。
井戸水にはさまざまな活用法があり、利用者の工夫次第で暮らしが豊かになります。
井戸水クーラーの他にも、エアコンの室外機を井戸水で冷やして節電効果を得たり、屋根に井戸水を撒くことで家全体を冷却したりといった工夫もあり井戸水の活用法について考えてみるのもよい経験かもしれませんね。
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