プロによる初心者のための井戸の水質検査 | 井戸生活

井戸は災害時などの備え、水道代の節約のために重要な役割を果たしますので、最近は、個人で井戸を設置する人が増えています。とても役立つ井戸水ですが、必ずしもきれいな水であるとは限りません。

井戸は深ければ深いほど不純物が含まれないきれいな水となりますが、浅く掘った井戸の場合、土の中に流れ込んできた生活排水や周りにある工場の汚水、ゴルフ場に散布された農薬などが入り込んでしまうことがあるのです。そう思うと、飲むにはちょっと怖いですよね。

また、深井戸でもその半分以上に、ピロリ菌が含まれることがあるそうです（米国がん研究所による中国での研究調査結果）。せっかく井戸水を利用できるようになっても、健康に支障がでる可能性があるのであれば、不安がつきまといます。安心して使用するには、井戸掘りの深さに関係なく、水質検査をしたほうがよいでしょう。

水質検査の方法としては、

などの方法があります。

この中でもっともおすすめの方法は、③の「水質検査業者に郵送で依頼する」です。専門業者から専用の検査キットを郵送してもらい、自分で井戸を採水して業者に送り返すことで、依頼可能。わざわざ検査のために人に来てもらう必要がないので、簡単に、しかもリーズナブルに検査を実施することができます。

ちなみに、④の自分で行うことのできるキットを使用する場合は、精度がよくない場合がありますので、気をつけてください。

水質検査では、どのような項目について調べるのか、具体的にご紹介しましょう。 水質検査には、「飲用以外で使用する場合（最低限の水質検査）」「飲用で使用する場合（井戸新設時）」「飲用で使用する場合（定期検査）」「放射性物質検査」の4種類があります。