地域や自治体がすすめる防災井戸の重要性
災害時には水道は断水する可能性が高く、市民の生活や安全を守るために井戸が見直されています。地域や自治体レベルでもさまざまな取組がされていますが、なぜ今「井戸」なのでしょうか?ここでは、その答えや地域の取り組みについてみていきます。
- 目次
- 1. 災害で見直された井戸の重要性
- 2. 災害井戸の設置場所
- 3. 災害だけではない!井戸利用法
災害で見直された井戸の重要性
災害には震災や水害などがありますが、いずれも水道が復旧するまでには時間がかかります。阪神大震災では復旧まで40日もかかり、トイレに行かないように水分を控え血栓系の病気に倒れる方も多くいらっしゃいました。また、衛生を保つのも容易ではなく復興にも遅れが生じます。
学校のプールや雨水貯留槽などを災害時に利用するといった計画も聞かれますが、震災時に破損していれば使い物になりませんし、メンテナンス費用も必要になります。
一方、1923年の関東大震災では井戸がある家庭が一般的という時代のため水不足で悩むことはありませんでした。井戸は決壊の恐れはなく、メンテナンスの費用も貯水槽に比べ安くすみ、地下水を利用するため大量の水を確保することが可能です。
災害井戸の設置場所
家庭用の井戸を災害時に近隣住民に開放するボランティアを募ったり、提携してメンテナンス費用を持つなど地域自治体は災害井戸の確保を進めています。また、自治体が井戸を掘り管理するケースも見られるようになりました。
渇水に悩む香川県高松市では公園や学校などに井戸を設置し、災害時には市民にこれを開放しています。学校や公園は災害時の集合避難場所としても利用されるため災害井戸を設置するのにはうってつけの場所といえますね。また、日頃から目にしやすい場所に災害井戸があることで、防災意識を高めることができるメリットもあり、他の自治体からも注目を集めています。
災害だけではない!井戸利用法
地域自治体だけでなく、個人で災害井戸を検討されている方も増えています。家庭用の場合、災害時だけでなく日常的に使用することで水道代を減らす効果もありおすすめです。
井戸を掘ってみないと飲料水に適しているかは判別できませんが、お風呂やトイレの生活用水に使用するだけでもかなりの節約になります。夏は打ち水や小さなお子さんがいるご家庭ではプールにも惜しみなく使用できるなど、楽しみながら防災対策をすることができるのはいいですね。
災害井戸が気になるなという方は、井戸生活までお気軽にお問い合わせください!ご要望に合わせて、あなたの井戸生活を全力でサポートをいたします。
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