医療施設・病院での井戸活用方法について
2015年11月06日(金)11:13 AM
医療施設や病院はキレイな水を大量に必要とする場所の一つですが、現在それらの施設で井戸を整備するケースが増えています。キッカケは震災です。
大規模な災害の場合には平常時よりも大量の水を必要とする施設だからこそ、高い意識をもってインフラ整備を行っているのでしょう。
医療施設だからこその取り組みもあるのでしょうか?
気になりますね。
そこで今回は、医療施設や病院の井戸に対する取り組みについてみていきたいと思います。
- 目次
- 1. 井戸を設置する病院・医療施設が増えている
- 2. 井戸の活用方法
- 3. 災害時の井戸利用に備える
井戸を設置する病院・医療施設が増えている
阪神大震災を経験している神戸医師会では、いち早く井戸の必要性を認識しており2012年には県医師会館に井戸を整備しています。さらに整備を進めることを県と協議した結果、1500万円の予算を使い30箇所以上もの井戸を掘る計画を立てました。2013年の時点で神戸近隣を含めた医療機関12箇所に井戸が完成しており、それ以外の施設についても計画が進んでいるといいます。
また、岡山のある病院でも、震災時にトイレや高齢者の清拭用の水が不足して困ったという体験談を受け、敷地内に井戸を設置しました。これ以外にも様々な地域でその報告が聞かれます。
また、岡山のある病院でも、震災時にトイレや高齢者の清拭用の水が不足して困ったという体験談を受け、敷地内に井戸を設置しました。これ以外にも様々な地域でその報告が聞かれます。
井戸の活用方法
病院では医療器具の洗浄や、透析などに毎日数百トンレベルの水が必要です。もちろん各医療機関とも、災害用に備えた貯水タンクなどの施設は整備されていますが、一日の断水なら耐え切れても数日となると厳しいでしょう。
そこで井戸に注目が集まるのは当然の結果かもしれません。それに加え、井戸を掘り災害に備えるだけでなく、通常時にも使用することで水道代をコストカットできるという大きなメリットもあります。
また、病院によっては自治体と提携し、災害時に近隣住民や市へ水を提供する協定書を交わしていることも珍しくありません。
そこで井戸に注目が集まるのは当然の結果かもしれません。それに加え、井戸を掘り災害に備えるだけでなく、通常時にも使用することで水道代をコストカットできるという大きなメリットもあります。
また、病院によっては自治体と提携し、災害時に近隣住民や市へ水を提供する協定書を交わしていることも珍しくありません。
災害時の井戸利用に備える
家庭用なら水量はそこまで多くないので、通常は電動ポンプで運転し停電時には手動に切り替えるもので十分災害対策になります。しかし、病院では手動ではとても間に合いません。そこで、停電に備えディーゼル型の発電機を備えている施設が主ですが軽油の備蓄が終われば井戸は使用不能になるでしょう。そこでLPガスと連携させガスが止まっても72時間以上水の提供を可能にする取り組みをしてる施設もみられます。
さまざまな事態を想定して万全を尽くすのは、水が命をつなぐライフラインだからこそです。災害に備えて増えていく井戸はこれからも幅広い分野でその活躍が期待されています。
さまざまな事態を想定して万全を尽くすのは、水が命をつなぐライフラインだからこそです。災害に備えて増えていく井戸はこれからも幅広い分野でその活躍が期待されています。
あなたにおすすめの関連記事
サービス案内
メリットだけじゃなく、知っておきたい井戸のデメリット | 井戸掘り前に調査しておくべき3つのポイント