井戸掘りの基本、水脈について学ぼう!
大地に雨や雪といった形で降り注いだ水はやがて地下へと浸透し、地下水脈へとたどり着きます。この地下水は砂や泥でろ過され、ミネラルを多く含む美味しいお水となります。
その地下水を汲み出すのが井戸の役割ですね。井戸のことはたくさんお伝えしてまいりましたが、肝心の水脈や地下水についてはあまり触れてこなかったように思います。
そこでここでは、日本の地下水って?や地層と地下水の関係についてみていきましょう。
- 目次
- 1. 日本の地下水ってどうなってるの?
- 2. 地層と地下水
- 3. 地下水ってどこに行くの?
- 4. 井戸を掘っても100%水が出るとは・・・
日本の地下水ってどうなってるの?
地下水とは、その名の通り地下にある水ですが、「地層水」や「間隙水」と呼ばれることもあります。また、地下水はどの地層でも流れているわけではなく「不圧帯水層」と「被圧帯水層」の2種類があります。
「不圧帯水層」に流れる地下水を不圧地下水、被圧帯水層を流れる地下水を被圧帯水と呼び、不圧地下水は浅井戸で取水し、被圧帯水は深井戸で取水するものです。
地下水は日本国の大切な資源であり、財産といっても過言ではありません。
そのため、国土交通省では「地下水マップ」を作成し、地下水の量や質・流れを図面に起こして把握しています。
地下水マップは海外の多くの国でも同じ取り組みが見られ地下水への関心が伺えます。
地層と地下水
帯水層の断面図を見てみましょう。
まずは私達が目にしている地表から下に何層にも泥や砂などの層が重なっています。
地域によってさまざまですが、数メートルから数十メートルで不圧帯水層が見られます。不圧帯水は地中での流れも早く、雨や近隣の環境に左右されやすい特徴があります。
不圧帯水層の下には粒子が細かく水を通しにくい粘土層などの不透水層があり、その下に被圧帯水層があります。
被圧というのは上の地層が重くて圧力がかかっているという意味です。
そのため、条件がそろうと自ら吹き出す自噴井戸ができるのもこの地層です。
圧力がかかった水は出口を探しながら少しづつ移動するため流れるスピードは遅いですが、水量が一定で工場や農業用の井戸でも安心して使うことができます。
被圧帯水層の下には不透水層があり第2被圧帯水層とかさなって地層が形成されています。
帯水層とは洞窟のようにトンネルになっているのではなく、地盤を構成している粒子と粒子の隙間にある空間を水が満たしている状態を想像するとわかりやすいかもしれませんね。
地下水ってどこに行くの?
地下水が足りなくなるのは、この循環がどこかで狂ってしまっているからだといえるでしょう。
また、地球の自転の影響で海側でなく内陸に向かって流れている場合もあり、全面的に解明されていない部分もある面白い問題なのです。
井戸を掘っても100%水が出るとは・・・
一つの目安として「100%出ます!」という業者に井戸掘りを依頼するのはやめておきましょう。
井戸掘削実績があり、「水が出ない場合は掘削料35万円は頂きません」など一定の保証をしてくれる信頼できる業者を選部ことをおすすめします。
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